芸大生が選ぶ調律とは?現場で感じる共通点

大変ありがたいことに、私のお客様の中に現役の芸大生が3名いらっしゃいます。これは特別に営業したわけではなく、ご紹介などが重なった結果です。実は音大や芸大を卒業され、現在プロとして演奏や指導をされているお客様はさらに数多くいらっしゃいます。

演奏を専門に学んでいる方ほど、調律や調整に対してとても繊細な感覚を持っています。音程が合っているかどうかはもちろんですが、それ以上に「音の出方」や「タッチと音色の関係」といった部分を大切にされています。実際にご依頼を受ける中で感じるのは、単に“正確に合わせる”というよりも、「どう弾きたいか」に寄り添った調整が求められているということです。

そして、これは決してプロや上級者だけの話ではありません。ご家庭のピアノでも、音の整え方ひとつで弾きやすさは大きく変わります。少し音がまとまるだけで、自然と指が動きやすくなったり、今までよりも気持ちよく演奏できるようになることもあります。実は、こうした調整は特別なものではなく、本来はどのピアノにも必要なものです。結果として、演奏を大切にされている方に選んでいただく機会が増えているのは、そうした方向性が一致しているからかもしれません。ピアノは「音を出す楽器」であると同時に、「触れた感覚がそのまま音になる楽器」でもあります。

もし最近、少し弾きにくさを感じているとしたら、それは技術の問題ではなく、ピアノ側のコンディションかもしれません。